おっぱい 【d_513214】下着で、ドボン。
・novelai作品第1章:運命のパンツは水の中「なんでこんなことになってるんだ……!」真昼のプールサイド、俺――白石颯太(しらいしそうた)は頭を抱えていた。目の前では、俺のバイト先である市民プールの透明な水面がキラキラと輝いている。その水中には、俺のものではない下着がひらひらと浮いていた。そう、下着だ。それも、女物だ。「颯太くん、何してるの?……あれ、あの下着って……」声の主は、同じバイト仲間で幼なじみの如月美優(きさらぎみゆう)だ。少しウェーブのかかった茶髪に、いつも明るい笑顔。正直、俺にとっては「ただの幼なじみ」以上の存在だが、彼女にそんな素振りを見せたことは一度もない。「いや、その、違うんだ! 俺は何もしてない!」「へえ。じゃあ、あの下着が颯太くんのじゃないって言うの?」美優は腕を組んで俺をじっと見つめる。その瞳はいつもと同じ茶色なのに、妙に鋭く感じる。「当たり前だろ! 俺が女物の下着持ってるわけないだろ!」「ふーん、じゃあ誰のなの?」「そ、それは……わからない。でも、俺が投げ込んだわけじゃない!」美優はため息をついてしゃがみ込むと、水中の下着に視線を向けた。「とりあえず回収しないと。誰かが見たら大問題だよ?」「た、確かに。じゃあ俺が――」「ダメ。颯太くんが触ったら余計に怪しまれるよ」「な、なんだそれ!」美優は「しょうがないなあ」という顔をしながら、足元のスニーカーを脱ぎ、靴下を巻き上げ始めた。「ちょっと待て! お前、まさか――」「他に誰がやるのよ。いいから見てて」そのまま美優はプールの縁に腰を下ろし、スラリと伸びた足を水の中へと沈めた。そして、器用に足先で下着を引っ掛け、スルッと水面へと持ち上げる。「……なんか、見覚えある気がする」美優が持ち上げた下着をじっと見つめながら呟く。その瞬間、俺の心臓が跳ねた。「見覚えって……まさか、お前のじゃないだろうな!?」「ち、違うわよ! でも、どこかで見たような気がするんだよね……」美優は頬を赤らめながら下着を手に取った。そのときだった。「ちょっと、何してるんですか!?」怒りに満ちた声が響き、振り返ると、そこにはプールの常連客である小宮桜子(こみやさくらこ)の姿があった。彼女は同じ〇校の上級生で、才色兼備で知られる存在だ。長い黒髪をなびかせながら、こちらを睨みつけている。「まさか、私の下着に何をしようとしていたんですか!?」「えええええっ!」まさかの宣言に、美優も俺も絶句する。こうして、俺たちの騒動はさらなる混乱へと突き進んでいくのだった――。次回予告颯太、美優、そして桜子。それぞれの思惑が絡み合う中、プールでの ’下着事件’ の真相はさらに複雑に? 新たな登場人物も加わり、青春ラブコメは加速する!